母の首

《わたくし、母の首を締めたことがあります。錯乱した振りをして、首に手をかけました。憎かった。なぜ憎いかには目を背けていた。口からは出まかせで罵りました。手の平が首に触れた時。細く筋張った、皮の弛み。老人のそれでした。私の手首を掴む母の手も、たしかに年を重ねた手でありました。このまま殺せる。そう思いました。怖くなりました。怖くなって、でも手を放すのも恰好が付かないと、母の首に手を掛けたまま思いました。手に力を入れないまま、私は過呼吸を装い、胸を掻きむしって、母は弟を呼んでいました。(2013年9月24日)》

 

非公開にしたBLサイトの日記で自分のためだけに日記を書いていたことがあり、その時のものです。

懐かしい。

何がきっかけかなんてとうに忘れていて、ツラさ(?)だけで書き進めた気がする。

私は不健康人間らしさがたっぷりなので、冬になると日光が足りないので精神が終わる。

その上冬は成熟した学内が完成しかけていて、精神が終わる。

なので夏は脱水しながらも元気になにか書きたくなります。

これを書いたのは初めて男のことを言ったときか、生活の愚痴か、私の生活か。何度も同じようなことをしたのでどれなのか覚えていない。

当時は言えば変わると思っていたけど40過ぎて人は変わらない、人も死んでないし、環境も変わってないし。

 

これとは違う時に、ひどい剣幕で追いかけ回されて、着ていたTシャツが破れ乳がボロンと見えたことがあった。夏の家ではノーブラだから。女の子だから。

追いかけて止めに来た(?)叔父に見られたと思う。泣きながら逃げながら、「母は私を殴ろうとしているのに、私は母を殴れない」ことをその時は考えていた。

こんなことも懐かしく思い出であり感傷なので、人間です。生。